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データドリブン経営について

データドリブン経営の概要

「データドリブン経営」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。

一言でいうと、データを活用して経営判断を行っていく手法です。つまり、日頃の業務の中で、収集・蓄積したデータを分析して、その結果に基づいて経営戦略を定めていく経営方法です。扱うデータは、市場データ・売上データ・顧客関連データなど多岐に渡ります。

しかし、今の時代は、データが爆発的に増えて、欲しい情報がすぐに手に入るようになりました。5Kドリブン経営から脱却する時が来ているのです。データを活用することで、主観ではなく客観的な情報のみで意思決定を行っていくデータドリブン経営が必要とされてきています。

データドリブン経営とDXの関連性

DXを推進していくには、データドリブン経営が鍵となります。前提になりますが、DXとは、企業がデジタル技術を活用して、新たなビジネスモデルを創出したり、古い仕組みから脱却したり、組織風土の変革を実現させることを意味します。

その目的は、既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションを起こすことです。そのためには、市場環境の変化に応じた企業自身のトライ&エラーを重ねて、変化していく経営が必要になります。その過程で、データの収集・蓄積による現状把握や未来予測を行うことが求められます。

つまり、データドリブン経営は、DXを推進していくための必要基盤になってきます。

データドリブン経営に必要な要素

1.データ活用するための目的思考

データを収集する前に、目的や現状のデータを整理する必要があります。闇雲にデータを大量に集めても、必要なデータでなければ、無駄なデータが増えていくだけです。データ収集には、時間も手間もかかるため、最初の目的に沿ったデータ収集を行うことが重要です。改めて、データドリブン経営を手段とした時に、「なんのためにやるのか」の目的を思考することが求められます。

基本的なことですが、現状の経営課題は何か、各経営課題の優先度、重要度はどうなっているか、その判断をするために現状はどんなデータがどこにあるのか、また、どのようなデータが不足しているのかを整理する必要性があります。

データドリブン経営はあくまで手段という認識を忘れないようにすることで、より高い経営インパクトを与える意思決定を行うことができます。

2.データ収集・分析するためのデータ基盤の構築

データドリブン経営の目的を整理した後は、必要なデータを収集・分析するための基盤が必要です。

データドリブン経営は、意思決定の根拠となるデータが集まっていることがスタート地点になります。データ基盤には、データを収集・連携・蓄積・加工といった役割があります。

データ基盤を構築することで、社内のあらゆる人材がデータにアクセスできるようになり、データを効率かつ効果的に活用するための環境が整います。データ基盤の構築には、目的に合わせたデータ基盤を構築するためのITツールを活用することが必須要素と言えます。

具体的には、MA(集客支援ツール)、SFA(営業支援ツール)、CRM(顧客管理ツール)、CDP(データ統合ツール)、DMP(インターネット情報管理ツール)、ERP(企業資産管理ツール)などが挙げられます。

また、各ツールにデータが蓄積された後は、データ分析を行います。

データ分析は、改めて最初に定めた目的思考に沿って行っていくことが重要です。分析結果は、経営層が意思決定するための判断材料にすることができます。そのためには、一目で分かるように分析結果を表現していく必要があります。基本的には、各ITツールには、分析するための管理画面が備わっています。場合によっては、各ツールを連携させたデータを数値やグラフ、図をバランスよく組み立ててデータをシンプルに可視化していくことが求められます。

データ分析によるレポーティングには、BIツール(データ分析支援)を活用することで、視覚的に見やすく理解しやすいグラフィカルなレポートを作成することができます。

3.データと向き合う組織風土・体制作り

データ基盤ができた後は、企業内でデータを活用していくという社員の意識改革が必要です。

おそらく、組織は過去の枠組みに捉われる傾向があるので、新しいデータドリブン経営の考え方を浸透させていくのは容易ではないと思います。その場合は、特定の領域でも構わないので、組織としてデータを活用した具体的な成功体験や定量的な成果を示していくことが効果的です。小さな成功体験を組織として積み上げていくことで、組織文化を再構築していく必要があります。

また、専門スキルを有する人材の育成や採用も肝要です。例えば、精緻なデータ分析を行うには、さまざまなデータ分析手法を使いこなすことができるデータサイエンティストが求められます。一方、データの分析結果から最適な施策を導き出すには、データマーケティングに詳しい人材も必要になります。

データドリブン経営の注意点

データドリブン経営を行うには、正確なデータ収集と、適切なデータ分析が必要になります。また、最初のデータを元にした意思決定の成果が肝心です。そのためにも、データ収集や分析のITツールは、適切に選定して、構築、運用していく必要があります。社内でも時間を掛ければ育成は可能ですが、一方で、ビジネスには短期間での成果が求められます。その場合は、外部の活用も検討することが有効になります。

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企業名
SCデジタルメディア株式会社
所属部署
データマーケティングビジネスユニット
執筆者
益子 隼
自己紹介
総合コンサルティングファームにて、中朝的な成長に向けた経営・事業戦略の策定から実行までを支援。テーマとしては、事業戦略立案・実行、マーケティング戦略立案・実行、DX促進、システム構築・運用など多岐に渡り経験を積む。
支援内容詳細
https://www.sc-dmedia.com/datamarketing

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